カテゴリ: Linuxコマンド集 更新日: 2026/02/12

less -Iオプションの使い方を完全ガイド!初心者でもわかる大文字小文字を無視した検索方法

less -Iオプション|常に大文字小文字を無視して検索する
less -Iオプション|常に大文字小文字を無視して検索する

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Linuxでログファイルを見るときに、'Error'とか'error'とか、大文字小文字が違うだけで検索に引っかからないんですけど…」

先生

「それなら、lessコマンドの-Iオプションを使ってみましょう。常に大文字と小文字を無視して検索できるようになりますよ。」

生徒

「いつも無視してくれるなら、毎回気にしなくてよくなりますね!」

先生

「そのとおり!今から詳しく解説していきます。」

1. lessコマンドとは?

1. lessコマンドとは?
1. lessコマンドとは?

less(レス)コマンドは、LinuxやUNIXでファイルの中身を1ページずつ表示できる便利なツールです。スクロールしながら中身を確認できるので、長いファイルやログをチェックするときに重宝します。

catコマンドと違って、一度に全部表示せず、ゆっくり読めるのが特徴です。

2. -Iオプションの基本的な意味

2. -Iオプションの基本的な意味
2. -Iオプションの基本的な意味

-Iオプションは、「検索時に常に大文字と小文字を区別しない」という設定になります。英語で「ignore case always」の意味から来ていると覚えておくとよいでしょう。

lessコマンドでファイルを開いたあと、スラッシュ(/)を入力してキーワード検索ができますが、通常は大文字と小文字を区別してしまいます。

この-Iオプションを使えば、検索キーワードに大文字が含まれていてもいなくても、すべての大文字・小文字のバリエーションを対象に検索できます。

3. 実行例:-Iオプションを使って検索する

3. 実行例:-Iオプションを使って検索する
3. 実行例:-Iオプションを使って検索する

実際に、ログファイルの中から「error」という文字を探すケースで試してみましょう。


less -I /var/log/syslog

この状態で、/ERROR/Error/errorなど、どの表記で検索しても、全部ヒットします。

大文字や小文字を気にせずに検索できるので、ログ調査の効率がグッと上がります。

4. -iオプションとの違いを理解しよう

4. -iオプションとの違いを理解しよう
4. -iオプションとの違いを理解しよう

ここでよく混同されるのが、-iオプションです。

-iは、「検索キーワードに大文字が含まれていなければ、大文字小文字を無視する」という仕組みになっています。

しかし、-Iは常に無視します。これが最大の違いです。

比較のための例を見てみましょう。

・less -i を使った場合:


less -i sample.txt

この場合、/errorならERRORにもマッチしますが、/Errorと書くと、大文字小文字を区別してしまいます。

・less -I を使った場合:


less -I sample.txt

こちらは、/errorでも/Errorでも/ERRORでも、すべてにマッチします。

5. 大文字小文字が混在するログの調査に最適

5. 大文字小文字が混在するログの調査に最適
5. 大文字小文字が混在するログの調査に最適

Linuxで扱うログファイルや設定ファイルの中には、エラーメッセージやステータスがINFOInfoなど、大小さまざまな文字で書かれていることがあります。

このような時、-Iオプションがあれば、毎回表記の違いを気にせずに一発で検索できるのが強みです。

6. よく使うオプションとの組み合わせ

6. よく使うオプションとの組み合わせ
6. よく使うオプションとの組み合わせ

lessには他にも便利なオプションがあります。以下は、-Iと一緒によく使われる例です。


less -I +/fail /var/log/messages

この例では、ファイルを開いた瞬間にfailを検索して、マッチした箇所を表示してくれます。

他にも以下のような組み合わせがあります。

  • less -I +/error /path/to/log.txt:エラーの発生箇所をすぐに見つける
  • less -I +/warning /var/log/app.log:警告メッセージを一覧でチェック

7. grep -iとの違いも知っておこう

7. grep -iとの違いも知っておこう
7. grep -iとの違いも知っておこう

less -Iと似た用途でよく使われるコマンドにgrep -iがあります。

違いは以下の通りです。

  • grep -i "error" file.txt:ファイルの中から「error」を含む行だけを表示。大文字小文字を無視。
  • less -I file.txt:ファイル全体を開き、検索で大文字小文字を常に無視。

grepはピンポイントで結果を抜き出したいとき、lessは全体を確認しながら探したいときに向いています。

8. 一度設定して快適に使いたい人へ

8. 一度設定して快適に使いたい人へ
8. 一度設定して快適に使いたい人へ

毎回-Iを入力するのが面倒な人は、環境変数LESSを使ってデフォルトオプションに設定することもできます。


export LESS='-I'

このコマンドを実行すれば、以後はlessコマンドを使うたびに、自動的に-Iオプションが有効になります。

恒久的に設定したい場合は、~/.bashrc~/.zshrcなどの設定ファイルに追記しておくとよいでしょう。

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