lsコマンドの-1オプションの使い方|ファイルを1行ずつ縦に並べて見やすく表示しよう
生徒
「lsコマンドって、たくさんファイルがあると横並びで見づらくないですか?」
先生
「そうですね。ファイル数が多いと、ぱっと見て探しにくくなります。」
生徒
「もっとスッキリと縦に1つずつ表示させる方法ってありますか?」
先生
「ありますよ!-1(ハイフン イチ)オプションをつければ、1ファイルずつ縦に並べて表示できます。とても便利なので覚えておきましょう。」
1. lsコマンドとは?
lsコマンドは、LinuxやUNIXのターミナルで「ファイルやディレクトリの一覧」を表示する基本的なコマンドです。Windowsのエクスプローラーでフォルダを開くような感覚で、今いる場所(カレントディレクトリ)の中身を確認するのに使われます。
コマンドを何もつけずに実行すると、次のように横に並んだ表示になります。
ls
Documents Downloads Pictures Music index.html notes.txt
2. -1オプションの基本的な使い方
-1(ハイフン イチ)というオプションをつけると、「1ファイルずつ1行に表示」されるようになります。つまり、ファイルが縦に並び、すっきりと見やすくなるのです。
ls -1
Documents
Downloads
Pictures
Music
index.html
notes.txt
たくさんのファイルがある場合でも、縦一列で表示されることで、目で追いやすくなります。
3. どんなときに便利?
ls -1オプションが便利なのは、以下のような場面です。
- ファイルが多くて横並びだと見づらいとき
- ファイル名が長くて折り返されてしまうとき
- スクリプトや処理で1ファイルずつ順番に扱いたいとき
特に初心者の方には、シンプルでわかりやすい表示形式としておすすめです。
4. ls -1と他のオプションを組み合わせよう
lsコマンドでは、複数のオプションを一緒に使うことができます。たとえば、隠しファイルも含めて縦に表示したいときは、-aと-1を組み合わせます。
ls -1a
.
..
.bashrc
Documents
Downloads
Pictures
notes.txt
このように、ls -1を使えば見やすさがぐんと向上します。
5. オプションの順番は自由
Linuxコマンドでは、オプションの順番は原則として自由です。ls -1aでもls -a1でも同じ結果になります。
ただし、見やすく書くために、関連のあるオプションを近づけたり、よく使う順番で書いたりすることが多いです。初心者のうちはls -1aと書くのが無難です。
6. ファイルをパイプで別のコマンドに渡すときにも便利
ls -1は、「パイプ(|)」と呼ばれる仕組みで他のコマンドにファイル名を1つずつ渡すときにも役立ちます。
たとえば次のように、1ファイルずつ読み込んで処理したいときに使います。
ls -1 | while read file; do echo "$file"; done
Documents
Downloads
Pictures
Music
index.html
notes.txt
このように、「1ファイルずつ順番に処理したい」ときにもls -1が活躍します。
7. -1と数字の1に注意しよう
-1オプションは「ハイフン」と「数字の1(いち)」です。アルファベットの「l(エル)」や「I(アイ)」と間違えやすいので注意しましょう。
たとえば、ls -lは「詳細情報表示(long format)」であり、ls -1とは全く別のオプションになります。
8. ファイルが多い環境ほど効果を発揮
たとえば、あるディレクトリの中に100個以上のファイルがある場合、通常のlsでは横に長くなりすぎて、どこに何があるのか分かりづらくなってしまいます。
そんなとき、ls -1を使うだけで、すっきりと1行ずつ表示され、スクロールすればすべてのファイルを簡単に確認できます。
まとめ
今回学んだlsコマンドの-1オプションは、Linux環境で多くのファイルを扱う際に非常に役立つ表示方法であり、初心者でもすぐに活用できる便利な機能です。複数のファイルが横に並んでしまう通常の表示とは異なり、一行につき一つのファイルだけが表示されるため、視認性が向上し、探しているファイルをすぐに見つけられるという大きな利点があります。特に、ファイル名が長い場合や大量のファイルを扱うとき、またスクリプト処理でファイルを一つずつ取り扱いたい場面など、多様な用途でこのオプションの恩恵を大きく感じることができます。
さらに、-aオプションで隠しファイルも含めて一覧を確認したり、複数のオプションを組み合わせて使うことで、lsコマンドの柔軟性をより強く実感できます。Linux環境では、ディレクトリ構成を把握しながら作業することが必要となるため、このような細かな表示操作を自在に使えることが作業効率に直結します。たとえば、隠しファイルを確認しつつ縦表示を行う場合、次のように実行できます。
ls -1a
.
..
.bashrc
Documents
Downloads
Pictures
Music
notes.txt
このように、lsコマンドの基本である一覧表示の中でも、-1オプションは特に視覚的な整理に優れ、ターミナルでの作業に慣れていない初心者ほど恩恵の大きい選択肢となります。また、パイプと組み合わせて処理を行うスクリプト構築にも応用できるため、学習しておくことで後々のLinuxコマンド操作の幅が広がります。
サンプル操作:ファイル一覧をスクリプト処理に活用
ls -1 は、ファイル名を一つずつ読み込みたい処理に非常に相性がよい形式です。次の例では、ファイル名を順番に読み取って出力する簡単な処理を紹介します。
ls -1 | while read file; do echo "$file"; done
Documents
Downloads
Pictures
Music
index.html
notes.txt
このように、縦方向の一覧はスクリプトとあわせて利用することで、整然とした入力として扱うことができ、複雑な処理を行うときにも視認性の高さが役立ちます。Linuxの操作に慣れていくにつれて、lsコマンドの多様なオプションを活用することが、作業の確実性とスピードを向上させる近道になります。
追加例:ファイル数が非常に多い場所での確認
たとえば、画像データやログファイルを大量に保管しているディレクトリでは、通常表示では横に長く並んでしまい探すのが困難になります。そんなときでも次のように実行すれば、すっきりと確認できます。
ls -1
image001.png
image002.png
image003.png
log01.txt
log02.txt
log03.txt
このような整理された一覧は、日常的なファイル確認作業だけでなく、バックアップ処理やログ解析のようなシステム運用的な作業でも大いに役立ちます。Linux初心者のうちは「見やすい表示」を意識してオプションを使い分ける習慣をつけるとよいでしょう。
生徒:「先生、ls -1 を使うだけでこんなに見やすくなるなんて驚きました!」
先生:「一行ずつ表示されるので、ファイルが多い環境ほど効果が大きいんですよ。特に長いファイル名が多いときは便利です。」
生徒:「確かに、縦に並んでいるだけで探すのがすごく楽でした。パイプで使う例も面白かったです。」
先生:「スクリプトの処理では、一つずつ扱える形式がとても便利なんです。ls -1 を覚えておくと応用範囲が広がりますよ。」
生徒:「これからlsを使うときは、用途に合わせてオプションを付けてみます!」
先生:「その調子です。基本を大切にしながら、少しずつ慣れていきましょう。」