カテゴリ: Linuxコマンド集 更新日: 2025/12/30

cat -Aオプション|非表示文字を可視化して表示する方法

cat -Aオプション|非表示文字を可視化して表示する方法
cat -Aオプション|非表示文字を可視化して表示する方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「テキストファイルの中に変な文字があって、見えないのに何かあるみたいなんです…」

先生

「それは“制御文字”や“改行・タブ”など、画面に表示されない非表示文字かもしれませんね。」

生徒

「そんな文字も見えるようにできるんですか?」

先生

「はい、Linuxのcatコマンドに-Aというオプションを付ければ、すべての非表示文字を可視化できますよ。」

1. cat -Aとは?すべての非表示文字を表示するオプション

1. cat -Aとは?すべての非表示文字を表示するオプション
1. cat -Aとは?すべての非表示文字を表示するオプション

Linuxのcatコマンドは、ファイルの内容を画面に表示するために使いますが、-Aオプションを付けることで、「普通では見えない文字」も表示できるようになります。

たとえば、改行・タブ・制御文字などは、通常の表示では見えません。しかし、プログラムや設定ファイルでは、それらが原因で不具合になることがあります。

-Aは以下の3つのオプションを組み合わせたものです:

  • -v:制御文字を可視化
  • -E:行末の改行を$で表示
  • -T:タブを^Iで表示

つまり、cat -Aファイルの中にある「目に見えない問題」をあぶり出すための便利な方法なのです。

2. cat -Aで非表示文字を確認してみよう

2. cat -Aで非表示文字を確認してみよう
2. cat -Aで非表示文字を確認してみよう

それでは、実際にcat -Aコマンドを使って、ファイルの中身を確認してみましょう。以下のような内容のファイルがあるとします。


cat sample.txt
こんにちは
ようこそ Linux の世界へ(←改行・タブなどが含まれている)

このファイルにcat -Aを使ってみると、次のように出力されます。


cat -A sample.txt
こんにちは$
ようこそ^ILinux^Mの世界へ$

それぞれの記号には意味があります。

  • $:改行の位置を表す
  • ^I:タブ文字
  • ^M:Windows形式の改行(CR:キャリッジリターン)

このように、目に見えなかった問題点がはっきり見えるようになります。

3. WindowsとLinuxの改行コードの違いも見える

3. WindowsとLinuxの改行コードの違いも見える
3. WindowsとLinuxの改行コードの違いも見える

LinuxとWindowsでは、改行コードの扱いが異なります。Linuxは\n(LF)、Windowsは\r\n(CR+LF)です。

WindowsからコピーしたファイルをLinuxで扱うと、改行がうまく処理されないことがありますが、cat -Aならその違いも分かります。


cat -A windows.txt
Hello^M$
World^M$

^Mが表示されていたら、Windows形式の改行が残っているということです。

4. 改行のないファイルも一目瞭然

4. 改行のないファイルも一目瞭然
4. 改行のないファイルも一目瞭然

ファイルの最後に改行が入っていないと、プログラムによってはエラーになることがあります。そんな時もcat -Aは便利です。


cat -A no_newline.txt
この行には改行がありません

出力結果に$が付いていなければ、改行されていないということです。

5. 他のcatオプションとの違い

5. 他のcatオプションとの違い
5. 他のcatオプションとの違い

ここで、cat -Aと他のオプションとの違いを簡単に整理しておきましょう。

オプション意味用途
-n行番号を表示ソースコードなどの確認
-E行末に$を表示改行の有無確認
-Tタブを^Iで表示整形ミスの確認
-Aすべての非表示文字を表示全体的な可視化

特にトラブル調査や、外部から受け取ったファイルの確認にcat -Aは非常に役立ちます。

6. cat -Aを使うときの注意点

6. cat -Aを使うときの注意点
6. cat -Aを使うときの注意点

cat -Aは目に見えない文字を強制的に表示するため、見慣れない記号がたくさん出てきます。最初は驚くかもしれませんが、それぞれに意味があるので慣れていきましょう。

また、バイナリファイル(画像や実行ファイルなど)には使わないように注意してください。画面が文字化けして操作しづらくなる可能性があります。

7. 使いどころと実践例

7. 使いどころと実践例
7. 使いどころと実践例

次のような状況でcat -Aは非常に有効です。

  • 空白だと思っていた行に実はタブが入っていた
  • ファイル末尾に改行がなくてエラーになっていた
  • Windowsで作ったファイルをLinuxで扱ったらうまく動かなかった

こうした見えない問題を発見するには、cat -Aがシンプルで強力なツールとなります。

この記事を読んだ人からの質問

この記事を読んだ人からの質問
この記事を読んだ人からの質問

プログラミング初心者からのよくある疑問/質問を解決します

cat -Aオプションとは何ですか?Linuxでどんなときに使いますか?

cat -Aオプションは、Linuxのcatコマンドで非表示文字をすべて可視化するためのオプションです。制御文字・タブ・改行など、通常は表示されない文字を見える形で表示する際に使われます。
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