cdコマンドとは?Linuxでディレクトリを移動する基本を初心者向けに解説
生徒
「先生、Linuxでフォルダの中に入ったり、前の場所に戻ったりするにはどうすればいいんですか?」
先生
「そのときに使うのがcdコマンドです。これは『change directory(チェンジディレクトリ)』の略で、ディレクトリを移動するためのコマンドですよ。」
生徒
「なるほど!でもディレクトリってなんですか?難しそうです…」
先生
「安心してください!ディレクトリは、いわゆる“フォルダ”のことです。では、図書館の本棚にたとえて、順番にわかりやすく説明していきましょう。」
1. ディレクトリとは?
Linuxでは、ファイルを整理するためにディレクトリという入れ物が使われます。これは、Windowsでいうフォルダと同じ意味です。
例えば、「写真」用のディレクトリ、「文書」用のディレクトリ、「音楽」用のディレクトリというように、用途ごとに整理できます。
図書館に例えると、ジャンルごとに本が分かれている本棚が「ディレクトリ」にあたります。
2. cdコマンドとは?
cdコマンドは、別のディレクトリへ移動するためのコマンドです。「今いる場所(カレントディレクトリ)」を移動する操作です。
本棚の前から別の本棚に移動するイメージです。Linuxでは、どのディレクトリにいるかで使えるファイルが変わるため、この移動はとても大事です。
3. cdコマンドの基本的な使い方
たとえば、今「ホームディレクトリ」にいて、その中にある「Documents」というディレクトリへ移動したい場合は、次のように入力します。
cd Documents
このように、cdのあとに移動先のディレクトリ名を入力するだけです。
4. 一つ上の階層に戻るには?
親ディレクトリ(1つ上のフォルダ)に戻るときは、..(ドットを2つ)を使います。
cd ..
この操作は、「今いる場所の外に出て、一段上の階層に戻る」ことを意味します。
5. ホームディレクトリに戻るには?
どこにいても、自分のホームディレクトリ(最初の場所)に戻りたいときは、cdだけを入力します。
cd
または、次のようにチルダ(~)を使っても同じ意味になります。
cd ~
チルダ(~)は、Linuxで自分のホームディレクトリを表す記号です。
6. 絶対パスと相対パスとは?
絶対パスとは、ルート(/)から始まる完全な道筋のことです。たとえば:
cd /home/user/Documents
一方、相対パスは、今いる場所を基準にした道筋です。
cd Documents
絶対パスは地図の住所、相対パスは現在地からの道順のようなイメージです。
7. ディレクトリの中身を確認してから移動しよう
移動したい場所の名前が正しいかどうかは、lsコマンドで確認すると便利です。
ls
Documents Downloads Pictures
このように、今いる場所にどんなディレクトリがあるか確認してから、cdで移動しましょう。
8. cdコマンドの便利な使い方まとめ
| コマンド | 意味・動作 |
|---|---|
cd | ホームディレクトリに戻る |
cd ディレクトリ名 | 指定した場所に移動 |
cd .. | 一つ上の階層に戻る |
cd ~ | チルダでホームに戻る |
cd /パス/フル/指定 | 絶対パスでどこにでも移動 |
9. cdコマンドでエラーが出るときの対処法
No such file or directoryというエラーが出る場合は、指定したディレクトリ名が間違っていることが多いです。
- 大文字・小文字を間違えていないか
- そのディレクトリが本当に存在しているか
- スペルミスがないか
まずはlsで中身を確認して、正しい名前を使ってからcdを試しましょう。
まとめ
Linuxで毎日のように触れる基本コマンドであるcdは、ディレクトリ移動の要となる操作であり、初心者ほど確実に身につけておきたい重要な知識です。とくに、相対パスや絶対パスの考え方、ホームディレクトリへ戻る方法、一つ上の階層へ移動する方法などは、ファイル管理や作業効率に直結するため、丁寧に理解しておくことで日常の操作が大きく変わります。さらに、ディレクトリ構造を把握しながらlsコマンドと組み合わせて移動することで、迷わず目的の場所へ進めるようになります。Linux環境では、コマンドラインからの操作が中心になる場面も多く、こうした基本の習熟はトラブル回避にもつながります。
例えば、次のように現在地の確認と組み合わせて使うことで、ディレクトリ移動の流れがより分かりやすくなります。
ls
Documents Downloads Pictures
このように中身を確認しながら移動先を明確にすることで、cdコマンドの操作ミスを減らすことができます。移動後に確認したいときも同じようにlsを使うと、今どこにいるのか視覚的に理解しやすくなります。また、絶対パスと相対パスの違いを意識して、状況によって使い分けられるようになると、複雑なディレクトリ構造の中でも混乱せず作業できます。
サンプル操作:絶対パスと相対パスの違いを確認
次の例は、相対パスを使って移動したあとに、絶対パスで別の場所へ移動する流れです。
cd Documents
相対パスで「Documents」へ移動した状態から、絶対パスを用いてさらに深い階層へ進む場合は次のようになります。
cd /home/user/Documents/work
このように、用途に応じてパス指定を使い分けることで、作業ミスを防ぎ効率的なディレクトリ操作が可能になります。特に、学習段階では誤ったパスを入力してしまいがちですが、エラーメッセージを正しく理解し、lsコマンドで確認しながら進めることで、自然と正確な操作が身につきます。
よくある操作ミスと確認例
ディレクトリ名のスペルミスや大文字・小文字の違いが原因で移動できないこともあります。そんなときは次のように確認しましょう。
ls -a
. .. Documents Downloads Pictures
ここで存在を確認してから移動すると、無駄なエラーを防げます。Linuxのディレクトリ管理は、日常作業に欠かせないスキルであり、cdコマンドの正しい使い方を習得することは、作業効率の向上だけでなく、後々より高度な操作を学ぶときの基盤にもなります。
生徒:「今日学んだcdコマンドって、意外と奥が深いんですね。絶対パスと相対パスの違いもようやく理解できました!」
先生:「とても良い理解ですね。ディレクトリ移動はLinux操作の土台なので、ここがしっかり分かると作業の幅が一気に広がりますよ。」
生徒:「lsコマンドと併用すると迷わず目的地に行けるのも便利です。エラーの原因も分かりやすかったです。」
先生:「その調子です。普段からcdとlsを組み合わせて使えば、自然と正確な操作ができるようになります。次は応用的なコマンドも挑戦しましょう。」
生徒:「はい!もっとLinuxを使いこなせるようになりたいです!」